ここに私が最近読んだ面白かった本や印象に残った本を記録しています。
そして友人に向けたメッセージでもあります。

2024.11.05『ぼくとアナン』梓 河人

さすがにもう海には入れないかな。

海友達の家に遊びに行って、見つけた本『ぼくとアナン』。すごく勧められたので、もらってきたw。

捨て猫のバケツ目線で話が進むので、なにかともどかしいけどそれがまた感動する。この物語に出逢えてよかった。

ぼくとアナン梓 河人 (著) 感動する児童書

📙ぼくとアナン 梓 河人 (著)

ホームレスの男性がゴミ箱から猫を拾って、さらにその猫が人間の男の子をゴミ捨て場から拾う。2人と1匹の旅物語。
<キーワード>命

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この話は子猫のバケツの目線で書かれている。イエナシビトのながれが助けたバケツと捨てられていた子供アナン。

アナンは普通とはちょっと違った男の子で、何か別の世界とつながっている。猫には何となく分かる。そんな猫のバケツも徐々に年老いていく。

命の大切さを猫の目線を通して教えてくれる優しい物語。

🗨️感想
友人から勧められて読んだけど、その友人に感謝したいほど感動した。本を読んで久しぶりに心に大きな余韻が残ったのは私が猫好きのせいなのか…?

✔️子供はもちろん大人も泣ける児童書。

『ぼくとアナン』講談社 (2009/5/15)

2024.10.22『黒い糸』染井 為人

久しぶりにまた染井さんの世界に浸りたくなり、図書館へGO!今回は『黒い糸』。ずいぶん暗い雰囲気が漂うタイトルと表紙にワクワク。

今回は他の作品に比べて派手さはないものの、地味に怖い。

“彼らは他者の痛みに共感できない”
“彼らには普通が通用しない”

黒い糸 染井為人 面白ミステリー小説

📙黒い糸 染井 為人 (著)

結婚相談所でアドバイザーとして働くシングルマザーが主人公。ある日、息子の小学校で女児が失踪するという事件が起き、その事件に巻き込まれてしまう。
<キーワード>宗教・遺伝行動遺伝学

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主人公の息子の小学校でクラスメイトの疾走事件が起きる。事件後に休職してしまった担任に替わり、引き継いだ新しい担任がクラスの女児から犯人について心当たりがあると聞かされる。その後、その女児も事件に巻き込まれて重傷をおってしまう。

🗨️感想

いつも通り、みんながしっかりと事件に巻き込まれてしまう。他の作品に比べて残酷なシーンが少ないので読みやすかった。

本当に上手に仕上げるなぁと、毎回関心する。そして面白い!

✔️ヒトコワ~

『黒い糸』‎ ‎ KADOKAWA (2023/8/30)

2024.10.9『幸せ基準』伊木ヒロシ

全然最近読んだ本じゃないけど、再読してやっぱり良かったと思ったのでここにメモメモ…

頑張っても幸せになれない人はその理由に気づくべきだということです。

お金持ちが書いた本「幸せ基準」伊木ヒロシ (著)

📙幸せ基準: 時間とお金から自由になれる世界一シンプルな生き方。 伊木ヒロシ (著)

お金や学歴など「比較競争基準」の世界で自分を見失っている多くの人の新しい道標として「幸せ基準」を提案。
<キーワード>お金・願望実現・ビジュアライゼーション

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時間とお金から自分の人生を開放して生きる手引きをしてくれる最高のガイドブック。

セルフイメージを劇的に変え、人生をより楽しむためのアドバイスや夢を叶えるための潜在意識の使い方やスピリチュアルを現実に生かす方法など。


→幸せな小金持ち、伊木ヒロシさんの本『幸せ基準』

🗨️感想
表紙の著者が素敵すぎてしばらく中身に進めないw
ビジュアライゼーションの部分が面白かった。

✔️お金持ちがしないこととは…

『幸せ基準』 UTSUWA出版 (2021/5/7)

2024.8.20『嘘の木』フランシス・ハーディング 

夏は忙しくて読書記録どころではないw
とはいえ、図書館や本屋はうろうろしていて、本を読んでないわけではないんだけどね。

先日、古書店で見つけたフランシス・ハーディングの『嘘の木』。嘘の木の実を食べると、真実を見ることが出来る。というとてつもなく想像力が働く設定で、さすがとしか言いようがない。ちょっとだけワンピースの悪魔の実を想像したりなんかもしたw

今回も19世紀のイギリスを舞台にしたダークファンタジー。サスペンス要素の強い作品で面白かった!

嘘の木

📙嘘の木 フランシス・ハーディング (著)

嘘を養分に育ち真実を見せる実をつけるという奇怪な木……。主人公の少女はこの木を使って父の死の真相を探る、というサスペンスファンタジー。
<キーワード>19世紀イギリス

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一家はとあるスキャンダルから逃れる為に僻地に避難してきた。そんな中、博物学者である父親サンダリー師が不審な死を遂げる。

その死に疑問を持った娘のフェイスは、父が隠し持っていた、嘘を養分に育ち真実を見せる実をつけるという奇怪な木を発見する。

この木を使って少女が出来ることは・・・。

🗨️感想
社会的に女性の立場はこんなにも弱かったのか…。

人の嘘を養分に成長するこの木がやたら謎めいていてワクワクする。真実を見せる実をつける木。この実を食べると面白いことが起こるが、それが結構ダーク。

✔️真実を見せる実の味は…

『嘘の木』 東京創元社 (2022/5/18)

2024.6.20『皇妃エリザベート』藤本 ひとみ

梅雨真っただ中。はやく終わらないかなぁ~。最近パットする本に巡り合えてなかったな~。

前回読んだ藤本 ひとみさんの『皇后ジョゼフィーヌのおいしい人生』がおもしろかったので、今回もその手の物を読んでみたら…やっぱりいい!私これ系好きなのかもしれない、と気づいたような気がする。

シェーンブルン宮殿が舞台になっているので「楕円の小部屋」とか「青い中国の広間」とかネットで画像を調べながら読んだら結構入り込める。やっぱり豪華っていいわよね~。

皇妃エリザベート 藤本ひとみ

📙皇妃エリザベート 藤本 ひとみ (著)

栄光あるハプスブルク家の最後を飾る皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と結婚した妃エリーザベトの物語。
<キーワード>シェーンブルン宮殿・嫁姑問題

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皇帝フランツ・ヨーゼフ1世はバイエルン公国の公女ヘレーネとのお見合いで、一緒についてきた妹のエリーザベトの方にプロポーズする。そして母の反対を押しのけ無理やり結婚してしまう。

その後、次々と襲い掛かる家族の不幸。天真爛漫で自由奔放な女性を選んでしまったその後の帝国の運命は。

🗨️感想
嫌なことがあるとすぐに旅に出掛け、ちょっとでも太ると過度なダイエットをしてみたり、旦那に他の女の肖像画を贈ったりと、エリザベートのキャラがおもしろい。

華やかな婚礼、きらびやかな祝宴、豪華な建造物…ちょっと現実離れしたい時におすすめの一冊。

✔️シェーンブルン宮殿に行ってみたくなる!

『皇妃エリザベート 』講談社 (2011/12/15)

2024.6.10『52ヘルツのクジラたち』町田 そのこ

梅雨の前に夏が来た!毎日暑いね~。

ベストセラー『52ヘルツのクジラたち』。人気なのは知ってたけどなぜか読んでなかった。ていうかもっとクジラっぽい話だと思ってたけどちょっと違った。


クジラには色々な種類がいて、声の高さ(周波数)がどれもだいたい10~39ヘルツの高さの声を出すが、52ヘルツの声を出すクジラがいる。あまりに高音だから他のクジラたちにはこの声は聞こえない。という、こんなクジラのような孤独な人達が出会う切ないストーリー。しばらく他の本に手を付けられないくらい感動した。


52ヘルツのクジラたち ベストセラー小説

📙52ヘルツのクジラたち 町田 そのこ (著)

自分の人生を家族に搾取されてきた主人公の貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年の孤独で優しい物語。
<キーワード>虐待・ヤングケアラー

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52ヘルツのクジラは、世界で一番孤独だと言われているクジラ。他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一匹だけのクジラ。この声を受け止める仲間はどこにもいない。

主人公の貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う。

🗨️感想
一気に心が持っていかれた!

実際、52ヘルツのクジラのように、誰にも届かない声を出している人がたくさんいるのだと思うと切なくなる。どうかその声が誰かに届きますように。

✔️自信を持ってお勧め出来るベストセラー小説

『52ヘルツのクジラたち』‎ 中央公論新社 (2023/5/25)

2024.6.1『皇后ジョゼフィーヌのおいしい人生』藤本 ひとみ

職場にパソコン持っていくの忘れて一日中読書してた。

図書館で何となく手に取った『皇后ジョゼフィーヌのおいしい人生』。思った以上に面白くて一気に読んでしまった。この時代の物語もたまにはいいかもね♪

皇后ジョセフィーヌの美味しい人生。ナポレオンに愛された女性。

📙皇后ジョゼフィーヌのおいしい人生 藤本 ひとみ (著)

西洋歴史小説。ナポレオンに愛されたジョセフィーヌの波乱万丈な物語。
<キーワード>フランス革命

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女の武器を使って強欲に生きたジョセフィーヌは、恋愛、結婚、離婚、再婚、不倫と波乱万丈な人生を堪能した。ナポレオンにも愛され、皇后にまでなるというジョセフィーヌのおいしい人生を描いた傑作。

🗨️感想
この時代の貴族たちの様子が良くわかり面白かった。とことん女として生きたジョセフィーヌの生き様がお見事!

✔️女の武器を使って皇后にまでのし上がったおいしい人生

『皇后ジョゼフィーヌのおいしい人生 』集英社 (2008/5/26)

2024.5.25『懲役病棟』垣谷 美雨

初めての作家さんなのでとりあえず図書館で借りてみた。

さっぱりとした文章で読みやすく、面白かった。設定がユニークで登場人物のキャラも素敵。シリーズの「後悔病棟」「希望病棟」が気になる~~!

懲役病棟・受刑者の話

📙懲役病棟 垣谷 美雨 (著)

女子刑務所に派遣された女医と看護師が受刑者の問題を解決しようとする話。
<キーワード>懲役刑・受刑者

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女子刑務所に派遣された女医、太田香織と看護師の松坂マリ江。勤務に就いた当初は罪を犯すような女たちを思いきり見下してバカにしてやりたいと思っていたし、同情の余地なんてないとも思っていた。

ところが受刑者それぞれの抱える問題が分かってくると、今まで思っていた事が間違いだったと気付き、逆にその問題を解決するためにあの手この手で受刑者のプライベートに乗り込んでいく。

現代の日本が抱える社会問題を織り込んだ心温まる人情小説。

🗨️感想
ユニークな設定で、刑務所内での生活と人情味溢れる登場人物たちにどんどん引き込まれた。サラッと読めて面白かったので他シリーズの「後悔病棟」「希望病棟」も読んでみたい!

✔️一歩間違えば、誰もが犯罪者になり得る。

『懲役病棟』‎ 小学館 (2023/6/6)

2024.5.20『エレファントヘッド』白井 智之

昨日は幻想的な色合いの空と海で、いい波だった~。今年の初SUPは最高♪

さて、初めての作家さんにいきなり驚かされた作品『エレファントヘッド』。これはヤバイ!主人公にぜんぜん好感度が持てないのにこんなに面白く感じるのはなぜだろう。一気読みで気持ちのいい疲労感が味わえた。

エレファントヘッド

📙エレファントヘッド 白井 智之 (著)

多重解決ミステリー。精神科医の象山が謎の薬を手に入れ、おかしくなっていくというストーリー。
<キーワード>グロ・ドラッグ・SF

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謎の薬を手に入れた精神科医の象山とその家族がどんどん複雑なことになっていく。これ以上は説明できない。

🗨️感想

序盤から一気にストーリーに引きずり込まれ、凄すぎて気が狂うかと思った。よくもまぁここまで複雑に組み立てたもんだ、と思った。

✔️多重に多重をかさねた特殊設定についてこれるか?

『エレファントヘッド』 KADOKAWA (2023/9/26)

2024.5.5『正義の申し子』染井 為人

そろそろ海に入れるかな?

またまた染井 為人さんの『正義の申し子』。今回はそれほど悪いやつが出てこなかったけど、やっぱりろくでもない2人が主人公。終わり方がすごく良かった。

正義の申し子

📙正義の申し子 染井 為人 (著)

引きこもりのユーチューバーが悪徳請求業者と直接対決をしようとするが、お互いに複雑な状況に巻き込まれピンチになる。
<キーワード>二重人格

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引きこもりのユーチューバー、ジョンが悪徳請求業者に電話をかけ、相手(鉄平)をおちょくる。さらに、直接対決を動画で配信しようと考えるジョン。鉄平もジョンに仕返しをしようと、動画を手がかりにジョンを探す。二人が会うことになってから揃って大ピンチに陥ってしまう。さらに女子高生のジョンの妹とその友達もトラブルに巻き込まれる。

🗨️感想
ジョンが気色悪かったけど面白かった。ジョンも鉄平もどっちもどうしようもないヤツだけどなぜか嫌いになれない。最後良かった~。

✔️マスクを取る、マスクを被る。

『正義の申し子』 KADOKAWA (2021/8/24)

2024.4.25『海神』染井 為人(著)

本を読むペースが遅すぎて積読本が溜まりまくり。夜の読書タイムで本を持ったまま寝ちゃうのがつらい。。。

今回は3.11を題材にしたミステリー小説。この作品にアレキシサイミアという失感情症の少年を登場させたのが絶妙!さすが染井さん。

3.11の震災を題材にした小説『海神』

📙海神 染井 為人 (著)

東日本大震災を題材にした社会派ミステリー小説。被災した天ノ島のための復興支援金が不正に使い込まれているという疑惑が発生する。
<キーワード>横領・復興ボランティア・アレキシサイミア

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震災後、行政が機能しなくなり2日も経つのに救助隊がやってこない小さな島。ボランティアとして訪れた女性、そして災害対策のプロとして島に入り込んだ、NPO団体の代表の男。

それから2年後、被災した天ノ島のための復興支援金が不正に使い込まれているという疑惑が発生。さらに10年後、島の海から黄金のインゴットが見つかり、事件は動き始める。

🗨️感想
最初から泣ける。最後に書かれている参考文献を見た時切なさが倍増した。
物語はフィクションと言えど、実話に基づいている部分が多いと思う。

島で起こった数々の心霊現象に感動した。

✔️実際に被災した人には辛すぎる内容

『海神』K光文社 (2021/10/19)

2024.4.20『悪い夏』染井 為人(著)

またまた染井さんの小説。とりあえず全部読まないと気が済まないかも。

この表紙の雰囲気がすごく好き。

夏に読みたい怖い小説『悪い夏』

📙悪い夏 染井 為人 (著)

悪い人だらけが登場する、生活保護制度を題材にした小説。生活保護受給者のもとを回るケースワーカーの人生転落劇。
<キーワード>不正受給・ドラッグ・貧困ビジネス

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生活保護受給者のもとを回るケースワーカーの主人公が、同僚の悪事をあばこうとしたことをきっかけに人生を転落させてしまう。

生活保護の不正受給者、育児放棄の母親、ヤンキー、ヤクザ、闇医者…。どうしようもない悪い人達が次々と登場する。

🗨️感想
最後、凄い状態をサクッと描いているのがウケた。

フィクションだと分かっているが、結局本当に必要なところに国からのお金が回っていないんだろうなぁ~と想像した。

✔️近くにいると「悲劇」に見えるものが、遠くからは「喜劇」に見える

『悪い夏』KADOKAWA (2020/9/24)

2024.4.4『猫を処方いたします。2』石田 祥 (著)

お花見シーズン到来!いつもこんなに急に暖かくなってた?

今回読んで面白かった本が『猫を処方いたします。2』。一目ぼれでジャケ買い。

タイトル通り、猫を処方してくれる病院のお話。ちょっと不思議でちょっと切ない、そしてとっても癒される一冊♪

なぜか2から買ってしまったので急いで1も買わないと。会話が多い文章なので、子供にもおすすめ。

猫を処方いたします。2 ネコの小説

📙猫を処方いたします。2 石田 祥 (著)

猫を処方してくれる不思議な病院「中京こころのびょういん」の話。
<キーワード>保護猫

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必要な人にしか見つけられない不思議な病院「中京こころのびょういん」では、薬の代わりに猫が処方される。そして猫で治らないものはないらしい。

🗨️感想
4つの物語がまとめられていて、最後にこの病院と先生、看護師の秘密がなんとなく分かってくる。少し切ない余韻が残る、猫好きにはたまらない癒しの一冊。

そしてこの表紙のイラストがかわいすぎてずっと見ていられる。

✔️どうやら猫は特効薬らしい

『猫を処方いたします。2』‎ PHP研究所 (2023/11/8)

2024.3.10『正体』染井 為人

また少し雪が降った。春はまだかな?

ずっと図書館の予約カゴに入っていた本『正体』を借りて読んだ。

脱獄系は基本頭のいい人が主人公なのでまず面白い。一緒に各地を潜伏している気分になり、とにかく捕まりませんようにと祈りながら読んだ。ずっと読み終わりたくなかったのに…終わってしまった。もう少しゆっくり読めばよかったのかしら…。しばらくこの余韻に浸っていたい気分。

正体

📙正体 染井 為人 (著)

脱獄した死刑囚が主人公のサスペンス小説。正体を偽りながら、各地で潜伏と逃走を繰り返す。
<キーワード>冤罪・社会問題

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埼玉一家惨殺事件の未成年死刑囚が脱獄する。その少年は各地で潜伏と逃走を繰り返す。その間に少年と接した人達が彼に抱いた感情や人物像とは。

そして潜伏先での少年の行動をつなぎ合わせるとその目的が…。

🗨️感想
読んだ後にズーンと重い余韻が残り、喪失感でいっぱいになります。無駄な場所が一つもない完璧なストーリー展開で、ページをめくる手が止まらなかった!

✔️とにかく読むしかない。

『正体』光文社 (2020/1/21)

2024.3.6『暗黒童話』乙一

インスタで発見。乙一さんの本は2冊目。

今回読んだ本は『暗黒童話』で、ミステリー要素の強いホラー小説。なんだろう、後味が悪くない。めちゃくちゃグロテスクなのに。何とも不思議な余韻が残る物語だった。もう少しこの著者の本を読んでみようかな~っと思った。

暗黒童話の本

📙暗黒童話 乙一 (著)

グロテスクなミステリーホラー小説。目を臓器移植した記憶喪失の少女が主人公。
<キーワード>臓器提供・記憶喪失・猟奇的殺人

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事故で記憶と左目を失ってしまった主人公の菜深が、臓器移植で眼球の提供を受ける。それからというもの、眼に映る様々な物がトリガーとなって左目の元の持ち主の記憶とつながる。

そして左目には過去に誘拐されたある少女の映像が映し出された。ひょっとして左目の提供者は何か事件に巻き込まれたのでは?それを探るため、菜深は左目が映し出した映像を頼りに現地に向かう。

🗨️感想
グロテスクな描写があまり好きではない私が、なぜか不思議と面白い!と思ってしまった。そしてあのカラスが結構好き。切ないわ~。

✔️複雑な気分になってしまう不思議な物語。

『暗黒童話』集英社 (2004/5/20)

2024.2.2『ギフテッド』山田 宗樹

今日も寒い・・・

今回読んだ本は『ギフテッド』で、山田 宗樹さんの長編のミステリー小説。いつもどおり、インスタでチェックしてた一冊で、思ったよりもずいぶんSFだった。

ギフテッド

📙ギフテッド 山田 宗樹 (著)

未知の臓器を持つ子供たち「ギフテッド」彼らには普通の人間とは違う特殊な能力が備わっている。
<キーワード>SF・ミステリー

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身体の中に普通の人間にはないものがある子供たちの存在が世界各地で確認される。彼らは「ギフテッド」と呼ばれた。そして常識を覆す特殊な能力の存在が明らかになる。ギフテッドVSギフテッドの存在を認めたくない普通の人間の戦い。共生することは出来るのか。

🗨️感想
最後がぶっ飛びすぎてそこっ?・・・ってなるものの、最初から最後まで万遍なくなく面白かった。そして人間ってホント愚かだと思う。

✔️もし超能力が使えるとしたら…
『ギフテッド』 幻冬舎 (2014/8/27)


ここに色々なジャンルの小説を一言感想付きでまとめてあります。

→書籍の紹介